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八戸・南郷地区で2つの秋の物産イベント 地元の農産品など並ぶ

南郷地区で収穫イベント

南郷地区で収穫イベント

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 コロナ禍でイベントの中止や規模縮小が相次ぐ中、農業従事者や地域経済を下支えしようと11月上旬、八戸市南郷地区で2つの物産イベントが開かれた。

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 同地区で毎年11月に開催されている「南郷産業文化まつり」は、8月下旬の実行委員会で中止を決定。これを受け、南郷物産協会では11月7日と8日の両日、道の駅なんごう駐車場(八戸市南郷中野)で「南郷フェア」を開催した。地元農家、自動車販売業者、商工会女性部など8つのブースを設け、同地区産のりんご、なし、米などの農産品や、ジャム、蜂蜜、リンゴジュースなどの加工品の販売、自動車の展示などが行われた。会場では、入場時の検温やマスクの着用を呼び掛けた。

 島守田園空間博物館運営協議会は、例年秋に島守朝もやの館(島守)で開催している「収穫感謝祭」を中止。代替イベントとして、11月8日と15日、農産品の販売を行う「収穫感謝之日」を開催した。大根、白菜、ネギなど、旬を迎えた同地区の新鮮な野菜を販売した。軽トラックに山積みになった大根は来場客の注目を集めていた。例年行っていた来場者プレゼント企画や餅の振る舞いなどは中止に。大々的な広報も取りやめ、南郷地区内でのポスター掲示などにとどめた。会場では、消毒液の設置、屋外での販売、長時間滞在を控えるよう呼び掛けるなど、感染対策を取った。

 新型コロナウイルスの影響の中、今年は八戸市南郷地区の各イベントも中止や規模縮小に追い込まれた。6月の「島守春まつり」や、7月の「南郷サマージャズフェスティバル」など大規模イベントの中止が相次ぐ中、11月に行われる地区最大の物産イベント「南郷産業文化まつり」の中止は地域産業への影響が懸念されていた。

 島守田園空間博物館運営協議会島守朝もやの館館長の上野大輔さんは「4月からも多くのイベントを予定していたが中止を余儀なくされている。農村地域は収穫の秋にたくさんのイベントが開催されている。今年は、農家の人々が一年を通して汗水を流して育てたものが届く機会が少ない。少しでも南郷の秋を楽しんでもらえたらうれしい」と話す。

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