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八戸高校が「短歌甲子園」で昨年に続き日本一 八戸西高との八戸勢対決に勝利

「短歌甲子園」で連覇した八戸高校文芸部

「短歌甲子園」で連覇した八戸高校文芸部

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 全国の高校生が短歌の腕前を競う「第15回全国高校生短歌大会『短歌甲子園2020』」の決勝戦が11月18日に行われ、青森県立八戸高校が2年連続日本一の栄冠を手にした。

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 準優勝は青森県立八戸西高で、八戸勢が1位、2位を占めた。

 全国高校生短歌大会は盛岡市が主催、2006(平成18)年に第1回大会が行われた。例年は盛岡市で開催されているが、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、書面形式で開催した。

 今年の大会には全国46校61チームが出場、予選を勝ち抜いた8校と、昨年優勝・準優勝の2校の計10校が本選を戦った。審査の結果、八戸高と八戸西高の決勝となり、題「希」で制限時間20分以内に各チーム3人が一首ずつ題詠。八戸勢同士の対決は八戸高が勝利し昨年に続いての連覇となった。

 八戸高校文芸部(部員11人)の決勝の作品は次の通りり。
「面談で個性が希釈されていく 鳥よ大空羽ばたいてゆけ」(2年 平 こころ)
「希塩酸に金属片を沈めれば 疑問だらけの昨日が浮かぶ」(2年 菅原 雅人)
「花びらのような初恋聞いている 明日で古希を迎える祖母の」(3年 谷地村 昴)

 八戸高3年の谷地村昴(すばる)さんは、「生きるとは自分を許してあげること 鏡をそっと拭くようにして」の作品で個人戦の最優秀作品賞、「じゃがいもの芽を取るように赤ペンで 添削される志望理由書」の作品で審査員特別賞も受賞した。

 同校文芸部顧問の日山浩平教諭は「昨年度まで顧問だった田茂博之教諭(4月から八戸西高教諭)の後を引き継いだばかり。両校で合評会を開き、生徒同志で批評し合ったりして決勝に臨んだ。他の大会にも参加しているが、大会に応じて個性が出、形ができ、良さがいい感じで表現されてきた」、部長の谷地村さんは「『短歌甲子園』で2連覇できたのをうれしく思う。この大会は文芸部が参加するイベントの中で一番大きな大会なので、自信にもなるし、シード権も獲得したので後輩達にも頑張ってほしい。八戸西高と決勝を戦えたのもうれしい」とそれぞれ話す。

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