八戸市は駅やショッピングセンターなど市内6施設に洪水想定浸水深を表示した「まるごとまちごとハザードマップ標識」を3月31日、設置した。
標識は八戸市洪水ハザードマップ(2020年3月作成・配布)のさらなる普及や浸透、また住民の水害に対する危機意識を高めることを目的に設置。ハザードマップ標識には、設置場所周辺の洪水想定浸水深(大雨による川の氾濫で浸水が想定される水面から地面までの最大の深さ)が表示されている。二次元コードも記載され、大雨による設置箇所周辺の想定浸水深や指定避難所などの情報も取得できるようになっている。
まるごとまちごとハザードマップ標識とは、自らが生活する地域の水害の危険性を実感できるよう、居住地域をまるごとハザードマップと見立て、生活空間である「まちなか」に水防災に関わる情報を標示するものであり、国土交通省が取り組みを推進している。
八戸市建設部副理事兼港湾河川課長の盛田貴仁さんは「『まるごとまちごとハザードマップ標識』設置事業は、市民の皆さんや市外からの来往者へ向けて、大雨時の洪水リスクをお知らせするために取り組んだ。工夫点は、設置箇所周辺の想定浸水深や指定避難所などの情報を取得できるよう二次元コードを盛り込んだこと。近くに立ち寄った際は確認し、大雨に対する防災を考えるきっかけにしていただけば」と話す。
標識の設置箇所はJR八戸駅東口(尻内町)、JR長苗代駅(長苗代)、イオン八戸田向店(田向)、新井田川水防センター(同)、島守市民サービスセンター(南郷島守)、新井田川水辺の楽校(同)