八戸地域屈指の景勝地「種差海岸」の遊歩道をガイドとトレッキングする企画「種差海岸をガイドさんと歩こう」が7月、2年ぶりに再開された。
企画は種差海岸インフォメーションセンター(八戸市鮫町)が主催。毎年行われてきた人気の企画だったが、コロナ禍の影響で昨年は中止になり、このほど2年ぶりで再開となった。
企画では、地元ガイドの案内で天然芝生地が海岸近くまで広がる種差海岸を中心に、種差地域の景観・植物などを楽しめる。用意するコースは4コース。6つの団体に所属するガイドがそれぞれの個性を生かした「蕪島・浜小屋コース」、「葦(あし)毛崎コース」、「田村崎、淀(よど)の松原コース」、「高岩展望台コース」を用意する。同じコースでもガイドにより案内する内容が異なり、時期により植物も変わるので、何度でも参加して楽しむことができる。
7月3日に行われたツアーでガイドも務めた種差観光協会会長の柳沢卓美さんは「今日のコースは、白浜海水浴場から芝生地まで歩いた。このコースは、広い砂浜あり・断崖絶壁の岩場あり・松林あり・芝生地あり、それぞれの場所に寄り添った花々が咲いている。特にこの時期は花の数も多く、ぜひ歩いて楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける。
ツアーに参加した上岩希さんは「植物が好きで、いろんな花が見られると聞いて参加した。きれいだと思っても名前を知らない花もあったが、ガイドさんが名前や由来まで教えてくれて、楽しく眺めることができた」と喜び、大友千夏さんは「初めて参加したが、ゆっくりと回りの景色を見ながら楽しめた。印象に残ったのは作家の椎名誠さんが『大須賀の海岸が世界で一番美しい』と言ったエピソードを知ったことで、地元民としてうれしかった。花の名前だけでなく、それぞれの由来や北限南限といった話まで聞け、充実した時間だった」と満足そうに話す。
ツアーは2時間~2時間30分程度。参加費は500円。催行日は、7月の土曜・日曜・祝日、9月の第1・第2土曜・日曜開催。定員は各日8人。