ソプラノ歌手2人とピアニストによるアンサンブルコンサート「Trio Bearissimo Consert」が7月24日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開催された。
ソプラノ歌手の吉田由衣さんと間口友美さんとピアニストの佐藤慎悟さんの3人が「Trio Bearissimo」を結成したのは8年前。元々幼なじみで、小中学校も一緒だった。3人でのコンサートは1年半ぶりとなる。「Bearissimo」は3人の外見から取った「Bear=熊」とイタリア語の強調の意味を持つ「issimo」の造語。
ソプラノ歌手2人とピアノのアンサンブルは珍しく、楽譜もほとんど存在しない。他のパートの楽譜を参考に3人でアンサンブルを創り上げる。ピアノの佐藤さんも「伴奏者」ではなく、ハーモニーの一員としての役割を担っている。
コンサートではクラシック音楽から映画音楽など幅広いジャンルを演奏した。会場は席数を限定し席間を広く取り、入場時には検温と手指の消毒を行い、コンサート中にも歓喜タイムを設け感染症予防対策に努めた。
「無事、お客さまにも大勢来てもらい、感染対策にも理解してもらい安全にコンサートができたと思うので本当によかった」と話す吉田さんと「このような時期に、たくさんのお客さんに来てもらいすごくうれしかった。歌いながら私たちもすごくうれしくて楽しくて、いいコンサートができたんじゃないかと思う」と話す間口さん、「やっぱりこの3人にしかできない音楽がある。演奏していてすごく自分が気持ち良かったこと、そしてそれに答えてくれるお客様がいたことで、全て成立していたなと今回、思う。また3人の演奏を聴いてもらえたならと思う」と話す佐藤さんは共に、それぞれがコンサートの成功を喜んでいた。