青森県立三沢航空科学館(三沢市三沢)で現在、開館20周年を記念した特別企画展「恐竜展 大空をめざした恐竜」が開かれている。
「三沢航空科学館でなぜ恐竜展かというと、恐竜が鳥の先祖だったという説もあるため」と広報担当の柴田みゆきさん。1996(平成8)年以降に中国遼寧(りょうねい)省で発見された「羽毛をもつ恐竜」の化石から、進化の過程での恐竜と鳥類の類似点に着目した展示になっているという。「羽毛恐竜」をクローズアップし、さまざまな恐竜の生態復元・全身骨格・化石などの標本を展示。新しい視点で進化を考え、「大空を目指した恐竜」を分かりやすく解説する。
小さなものでは羽毛恐竜の復元模型や始祖鳥の化石、大きなものでは羽毛をもったティラノサウルス属「ユティランヌス」の全長6メートルの生態復元、「青森県初公開」だという「ライスロナックス」の全長8メートルの全身骨格、翼竜(よくりゅう)と羽毛恐竜の浮力を比べる風洞実験、CGシアター、プロトケラトプスの骨格組立体験などを展示。「子どもから大人まで楽しめる展示」にした。柴田さんは「ぜひ直接見て、確かめてほしい」と呼びかける。
開催時間は、午前の部=9時30分~12時、午後の部=13時~16時30分。入場料は、高校生以上=1,000円、小中学生=500円、未就学児無料。9月24日まで。関連企画として「フライングダイナソー」の映像上映も10月9日まで行う。