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八戸酒造が櫛引八幡宮に酒だる奉納 「神社と日本酒のつながり知ってほしい」

拝殿で玉串をささげる駒井庄三郎社長

拝殿で玉串をささげる駒井庄三郎社長

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 青森の地酒「陸奥男山」「陸奥八仙」を製造する八戸酒造(八戸市湊町)が11月20日、櫛引八幡宮(八幡)に飾りだる12本を奉納した。

奉納された「陸奥八仙」の飾りだる

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 營田稻太郎(つくたとうたろう)宮司によると、同神社に飾りだるが奉納されたのは初めて。この日は拝殿内に飾りだるを並べて神事を執り行い、同社8代目の駒井庄三郎社長、駒井秀介(ひでゆき)専務ら関係者が玉串をささげた。奉納したのは陸奥男山と陸奥八仙のたるそれぞれ6本。参拝客にも見てもらおうと、今後、拝殿前に設置する予定。

 旧南部領の総鎮守とされる同神社。八戸酒造は以前から奉納を検討しており、同神社に申し出たところ快く受け入れてもらえたという。營田宮司は「神事の供え物の一番上は米、次にお神酒、その次が餅。酒と神社には切っても切れない縁がある」と話す。

 同社は近江商人の初代駒井庄三郎が旧南部領の剣吉(現南部町剣吉)に移住した1775年から酒造りを始め、2025年に250年を迎える。今年7月、蔵人2人が「日本三大杜氏(とうじ)」の一つとされる南部杜氏の資格を取得。駒井社長は「日本酒はかつてお神酒として神社で造られていたが、歴史の変遷で酒屋が生まれた。神社と日本酒のつながりを皆さんに知ってほしい。南部杜氏の資格を持った社員が酒を製造しているということを励みに、もっと良い酒を造りたい」と話す。

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