「夏の白マド映画祭」が7月7日、八戸市内3会場で始まる。
主催は市民が開く映画上映会の支援に取り組む団体「白マドの灯」。パリ五輪や東北に焦点を当てた映画の上映と、青森県ゆかりのゲストが登壇するトークショー、映画上映会の開き方を学んでもらうワークショップを開く。
会場の一つになる八戸クリニック街かどミュージアム(八戸市柏崎1)では、映画を上映するほかトークショーを開催する。
上映作品は、7月7日が「インビクタス 負けざる者たち」。南アフリカ共和国初の黒人大統領ネルソン・マンデラさんとラグビーに焦点を当てた作品。同14日は「スケート・キッチン」で、同21日は「コーチ・カーター」。それぞれ描くのは、ニューヨークでスケートボードに取り組む少女の日常、バスケットボールに取り組む学生とコーチの絆という。同27日はドキュメンタリー作品「盆唄」。東日本大震災で被災した福島県双葉町の民謡とハワイに伝わる「福島音頭」の関係を追いかけた。
トークショーのゲストは、7月7日=八戸出身のラグビー選手中村良真さん、同14日=青森出身のスケータースナサワレナさんとKAITOさん、同21日=おいらせ町出身の元バスケットボール選手北向由樹さん、同27日=福島出身の写真家岩根愛さん。
映画の上映とトークショーは、7月13日にも開催。八戸市美術館(番町)で、外ケ浜町を舞台にベトナム人女性の葛藤を描くという「浜辺の彼女たち」を上映し、八戸在住のアーティスト東方悠平さんのトークショーを行う。
上映開始時間や入場料は作品や会場によって異なる。
八戸市公民館(内丸1)では8月31日、映画祭の最終プログラムとして映画上映会の企画や運営の方法を学ぶワークショップ「上映会を作ろう」を開く。映画館「みやこシネマリーン」(岩手県宮古市)の支配人櫛桁一則さんが、映画上映会の企画、運営の方法を伝えることで、受講者が八戸市公民館ホールで12月14日に開く上映会を後押しする。受講無料。
同団体の上平美紀さんは「八戸に映画文化が根付くよう皆さんの力を借りながら取り組んでいきたい」と話す。