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十和田・現美で人体の「脆弱性」に焦点当てた個展 「喪失」への問い描く

会場の様子

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 谷中佑輔さんの個展「谷中佑輔 弔いの選択」が12月7日、十和田市現代美術館(十和田市西二番町)で始まった。

彫刻作品「CRISPR_PP7」

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 老い、病気、けがなどといった人体の「脆弱性」と、日々進化する医療技術が人間に抱かせる欲望、希望などをテーマに制作した、インスタレーション、ドローイング、彫刻、パフォーマンスの記録映像などさまざまな手法の作品を展示。タイトルの「弔い」には、「病気や死によって失われていく『身体(しんたい)』の機能に対して、その喪失と向き合いながら生きていくことができるのか」という問いを込めたという。

 谷中さんは1988(昭和63)年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了後、ベルリンを拠点に、彫刻とダンスを主な表現形式として展覧会や舞台公演などで作品を発表している。

 7日、8日は、企画展示室を会場に谷中さんによるパフォーマンス「Gallop(ギャロップ)」が公開され、詰めかけた美術ファンは熱心に見入っていた。「Gallop」は、会期中不定期で公開する予定という。8日は谷中さんと担当学芸員によるギャラリートークも行われ、参加者から谷中さんに直接問いかける姿もあった。

 来年1月19日には、担当学芸員による手話通訳付きのギャラリートークを予定する。申し込み不要。

 谷中さんは「自分の長いテーマである『身体』の不安定さや弱さを違う視点から捉えられないかと思い、作品を作った。多くの人に足を運んでもらいたい」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。観覧料は、一般1,800円、高校生以下無料。年末年始の休館は12月23日~来年1月1日。1月20日~24日は臨時休館。3月23日まで。

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