
ラジオ番組を意識した構成の吹奏楽演奏会が5月31日、十和田市民文化センター(十和田市西三番町)大ホールで開かれる。
楽団のインスタグラムに開催日までをカウントダウンする写真を投稿している(写真提供=クレールウインドオーケストラ)
青森県上北地域で活動する吹奏楽団「クレールウインドオーケストラ」が、国内でのラジオ放送が100周年を迎えたことに合わせ、今年の定期演奏会のメインプログラムをラジオ番組に見立てて行う。
テーマは、「ラヂオ100年、あなたと共に」とした。県内で放送するラジオ番組にレギュラー出演する中島美華さんがパーソナリティーを務め、ラジオ放送が始まった1925(大正14)年から現在までを振り返りながら進行し、ラジオ番組のテーマ曲として使われたことのある曲を吹奏楽編成で演奏する。
楽団のメンバーがリスナーとなって楽曲に関する思い出をつづったメッセージを中島さんが読み上げる場面や、メンバーからのリクエスト曲を演奏する場面もあるという。トランペットを担当する鳥谷謙悟さんは「メンバーは本名ではなく『ラジオネーム』でメッセージを投稿する。誰が投稿したのかをメンバーも知らないという楽しみもある」と話す。
このほか、行進曲や、ミュージカル曲、吹奏楽編成向けに作曲された楽曲なども演奏する。開演前には、小編成で演奏を披露する「ウエルカムコンサート」を行う。
「演奏者、司会者、指揮者、来場した皆さんが一体となる楽しい時間を共有できたら」と鳥谷さん。同楽団の定期演奏会に足を運んだことがきっかけで入団したというユーホニアム担当の續木清ノ介さんは「いろいろな楽器が異なる動きをして、一つの音楽・芸術を作るところが吹奏楽の魅力。足を運んでもらい、『一緒に演奏したい』と感じてもらえたら」と話す。
16時開演。入場料は、高校生以下=500円、一般=900円(当日1,000円)。チケットは、十和田市民文化センター、東京堂八戸店、フルサワ楽器、楽器のさわぐちで取り扱う。