八戸の老舗料亭「金剛」が85周年 グループ7店舗に成長

「割烹(かっぽう) 金剛」のエントランスと従業員

「割烹(かっぽう) 金剛」のエントランスと従業員

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 八戸で最も古い歴史を持つ料亭「割烹(かっぽう) 金剛」(八戸市鷹匠小路、TEL 0178-46-3322)が今年で85周年を迎える。

 金剛は1931(昭和6)年に初代の大久保長一郎さんが、実家が鮮魚店だったことを受けてオープンさせた屋台のすし店「寿司(すし)長」が始まり。その後1年でカフェに業態を転換し「カフェーユニオン」を開業。1941(昭和16)年に戦時下で横文字が禁止となり、徴用先の横須賀で出合った「戦艦金剛」の雄姿に感動し、「貸席金剛」に改称する。

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 戦後はカフェから純和風数寄屋造りの日本料理屋に転換。1981(昭和56)年には周囲の飲食店の減少に危機感を持ち「金剛ビル」(鷹匠小路)を新築、テナント業にも進出する。テナント業は金剛の経営を支えたが、ビルの老朽化とともに空きテナントも目立ってくる。2001年には苦肉の策として現社長の大久保圭一郎(50)さんが同ビル内に自社店舗「魚食主義きんき」をオープン。やがて「素材礼讃(らいさん)丹念」「幸福ワイン食堂 バルバレスコ」など自社店舗も増え、現在では7店舗の金剛グループに成長した。

 近年では「鯖(さば)缶詰(水煮)」(3缶セット2,400円~)「海鮮珍味『磯の誉』」(4,980円)、「素材礼讃 丹念カレー」(760円)などのオリジナル商品を開発しネット販売にも進出。「仕出し懐石こんごう」でケータリングサービスも始め、老舗の味をさまざまな場所に届ける。

 社長の大久保さんは「主力店舗の金剛もリニューアルし、靴を脱がずに入れる洋室「和モダンテーブル席」を新築した。段差を全てなくし車いすの方も不自由ないようバリアフリー化もすすめた。料理屋は『大人のテーマパーク』。純和風の建物、季節の花、旬の食材、器等を意識し、大人が目で見てワクワクするような空間を提供していきたい」と抱負を話す。「料理だけでなく、街の文化に触れる・八戸を感じてもらう役割がある」とも

 割烹 金剛の営業時間は11時30分~14時、17時~21時。ランチは1,500円~、会席料理は5,000円~。

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