来年の干支(えと)の亥(い)に合わせて、博物館所蔵のイノシシに関する資料を紹介する「えと展 いのしし」が12月15日から、八戸市博物館(八戸市根城)で開かれている。
同展は同館で年末年始恒例の企画。八戸市内や近郊の遺跡から発掘されたイノシシの歯や骨、1700年代の「猪飢渇(イノシシケガジ)」と呼ばれた飢饉(ききん)の資料、イノシシを狩るために使われたヤリなどの資料60点を展示する。来年の「己亥(きがい)」に合わせ、60年前の1959(昭和34)年、120年前の1899(明治32)年、180年前の1839年の資料も展示する。
同博物館学芸員の落合美怜(みさと)さんは「今回の展示では、普段展示されていない資料も多数展示している。郷土玩具や掛け軸に描かれたイノシシ、また歴史資料や民族資料だけでなく、考古資料も展示した」と話す。
会場を訪れていた40代の女性は「博物館の企画展は良く訪れている。今回の『えと展』はとても勉強になっていい。博物館通いは発見がありやめられない」と話す。
開館時間は9時~17時。期間中の休館日は12月17日・25日・27日~1月4日。入館料は、一般=300円、大学生・高校生=150円、中学生・小学生=50円(八戸市内の小中学生は無料)。1月14日まで。