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八戸でコンテンポラリーダンス公演「スバラシキアイマイナセカイ」 地元キッズも共演

プロジェクト大山「スバラシキアイマイナセカイ」

プロジェクト大山「スバラシキアイマイナセカイ」

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 ダンスカンパニー「プロジェクト大山」によるコンテンポラリーダンス公演「スバラシキアイマイナセカイ」が6月5日・6日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。

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 プロジェクト大山は2006(平成18)年、古家優里さんを中心にお茶の水女子大学舞踊教育学コースを卒業したメンバーらが結成した。2009(平成21)年に横浜ダンスコレクションRで「審査員賞」を受賞、2010(平成22)年にはトヨタコレオグラフィアワードで「次代を担う振付家賞」も受賞。これまでに、2011(平成23)年「キャッチマイビーム」、2012(平成24)年「みんなしってる」「ホルスタイン」、2013(平成25)年「ファンタジー」、2016(平成28)年「それでもおどって」、2018(平成30)年「すばらしきあいまな世界」などの作品を国内外で発表している。カンパニー公演のほか、演劇作品への振り付け・出演やNHKEテレの人気子ども番組「みいつけた!」での振り付け・出演などに活躍の場を広げている。

 プロジェクト大山の八戸での公演は2018(平成30)年2月の「大山曼荼羅~オオヤマンダラ~」以来、3年3カ月ぶりとなる。本作品の「スバラシキアイマイナセカイ」は初演が2018(平成30)年。昨年はコロナ禍で公演を延期し、今回も宮崎・八戸・熊本公演を予定していたが、宮崎公演は中止している。

 プロジェクト大山では現在、各地でオープニングアクターとして共演する小学生キッズパフォーマーを募集。八戸公演には11人のキッズが参加している。会場にはキッズパフォーマーの家族のほか、ダンサー・長谷川風立子さんのもとには八戸出身という縁で同級生・ダンスファン・演劇関係者らが詰めかけた。「妖怪」を思わせるキャラクターが現れる舞台は、4人のダンサーのみで構成された不思議な空間で観客の心をつかんでいた。感染症対策として客席数を制限し、客席間のスペースを空け、入場時には消毒等を行った。

 長谷川さんは「3年半ぶりに八戸に帰ってきてダンスができ、ただただ楽しかった。コロナ禍で公演できない中、たくさんの人に集まってもらって、子どもたちも大勢参加してくれ、単純に『本番って楽しい!』と思いながら踊ることができた」と話す。「今回の作品は、白とか黒とかイエスとかノーとかを決めるものではなく、『あいまいなところ』には、こんなにいろいろすてきなところがあるんだと感じてもらえたら、という構成。皆さんが好きなように受け取って帰ってくれていい」とも。

 プロジェクト大山を主宰する古家さんは「八戸公演を無事に終えられてとてもうれしい。お客様の前で踊れたこと併せ、本当に幸せに感じている。また八戸に来られることを楽しみに頑張る」と話した。

 キッズパフォーマーとして参加した八戸小1年の佐々木朱莉さんも「楽しかった。虫になって共演者を刺す場面が好き」と公演を振り返った。

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