八戸の郷土料理と地酒を提供する店「地酒カフェはちのへ」が八戸ポータルミュージアムはっち(八戸市三日町)2階ものづくりスタジオで営業を始め、8月12日で1カ月がたった。
「地元のおいしい酒をたくさんの人に知ってもらおう」と活動する有志団体「地酒研究会はちのへ」が運営する。八戸の地酒について、会長の赤坂敬(たかし)さんは「宣伝や情報の絶対量が少ないと感じていた」という。八戸の地酒を全国の人に知ってもらい、郷土料理と地酒が一緒に楽しめる場所にしようと開業を決意。酒は「陸奥八仙」「八鶴」「桃川」などの銘柄をそろえる。郷土料理は、料理が得意だという赤坂さんの妻が腕を振るう。
「ランチタイムに一番出るのは、地元ならではの食材を使った特製日替わり御膳(650円)」と赤坂さん。飽きないよう、おかずは毎日変える。メニューには、しょうゆ味の煮干しだしラーメン、塩味のサバだしラーメン(以上650円)も。通常200円のコーヒーは食事とセットで注文すると100円に。「店主お任せ」の地酒3種類とつまみが付いた「飲み比べセット」(1,000円)も用意。注文客には、「飲み比べることで気に入った地酒を購入できる」と好評だという。他に、瓶ビール、三島シトロンも。
「こういう店を待ってたと喜ばれている」と赤坂さん。「観光客に八戸の地酒をテイスティングしてもらい、購入できる店や居酒屋を紹介し、地元をもっと底上げしていける場所になれれば」と力を込める。「若い人にも郷土料理を知ってもらい、後世につながっていってほしい」とも。
今後、地酒は八戸以外に、青森県・岩手県などの銘柄を増やすことも視野に入れる。
営業時間は11時~18時(金曜・土曜は20時まで)。火曜定休。