青森県南部地方の伝統食を使った料理を提供するイベント「八戸えんぶりを愉(たの)しむ!南部伝承膳」が2月15日から、八戸市内の飲食店で開かれる。
八戸の冬を彩る伝統芸能の祭り「八戸えんぶり」の開催に合わせ、飲食店で組織する「八戸日本料理業芽生会(めばえかい)」が企画。南部地方で古くから「ハレの日」に食されていたという「御膳料理」を、9飲食店がそれぞれ現代風にアレンジし、提供する。
かつての御膳料理の「二の膳」に当たる料理を用意。「一口サイズで食べやすく、いろいろな味が楽しめる」と同会の竹中亨考(ゆきたか)会長。全参加店で、津軽塗の膳の上に載せた9杯の朱塗りの盃(さかずき)に、海藻の「アカバギンナンソウ」を蒸して練り上げて作る「アカハタモチ」や、アブラツノザメを使った「サメなます」など、南部地方の伝統食をのせて提供する。お造りや椀物、甘味など、店ごとに趣向を凝らす。5,500円、8,800円、1万1,000円の3コースを用意した。
竹中さんは「昨年、芽生会全国連合会が八戸で行われた時、全国から集まるお客さまにどのような料理を出すか考え、今回の内容の発案があった。八戸で古くからどんなものが食べられていたのか、観光客だけでなく地元の人にも味わってほしい」と話す。
2日前までに予約が必要。今月24日まで。