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八戸に農家が営む総菜店「アテな惣菜すずめさん」 ワインが飲めるバーも

「アテな惣菜すずめさん」を営む吉田宗司さん・咲子さん夫婦

「アテな惣菜すずめさん」を営む吉田宗司さん・咲子さん夫婦

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 「アテな惣(そう)菜すずめさん」(八戸市豊崎町)がオープンして3カ月がたった。

総菜と日替わり弁当の一例

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 八戸市豊崎町と同市南郷地区で農家「ナンバーグラップルズ」を営む吉田宗司さん・咲子さん夫婦が運営する同店。農作業の傍ら、八戸産の野菜を使った弁当、酒のつまみなどを提供する。オープンから3カ月がたち、宗司さんは「地元の小学生や30~50代の人が中心に来店する。リピーターもいる」と話す。

 宗司さんは八戸出身。県外の製薬会社で働いていたが、子どもが成長するにつれ「自然豊かな地元で農業がしたいと」考え、2019年に八戸市の地域おこし協力隊を経験してから就農した。青森県で唯一「特別栽培認証」を受けたピーマンのほか、北イタリア品種のワイン用ブドウの栽培を手がける。1月から2月にかけて、農作業の合間に市内で弁当の販売を初めて行い、9月下旬にはオープンにこぎ着けた。店名の「アテ」は酒のつまみから、「すずめさん」は咲子さんが好きなスズメから、それぞれ名付けた。

 総菜は唐揚げ、長崎県の郷土料理「ハトシ」(以上300円)など10種類をそろえる。「人気は唐揚げ」と宗司さん。咲子さんは「お薦めは砂肝の漬け(400円)。かむほどにうまみの余韻が続く。砂肝好きな人はぜひ食べてほしい」と話す。「日替わり弁当」のほか注文を受けてから作る「特製弁当」も用意する。

 12月には、店内に国産ワインを提供する立ち飲み形式のバーを新設した。「いずれは自分たちで育てたブドウで作ったワインを提供したい」と意気込む宗司さんは「自分たちや若手の農家が育てた、おいしい野菜を選んで使っている。その分コストもかかるが、生産者の顔が見える物を提供していきたい」と話す。

 営業時間は11時30分~16時。売り切れ次第閉店。営業日はインスタグラムで知らせる。

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