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陸奥八仙の蔵で「androp」のライブ開催へ 足かけ3年の交流、実を結ぶ

日本酒「八仙 乾杯をしよう 僕らはきっとよくやった」で乾杯する内澤さんと八戸酒造の関係者(昨年5月)

日本酒「八仙 乾杯をしよう 僕らはきっとよくやった」で乾杯する内澤さんと八戸酒造の関係者(昨年5月)

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 八戸出身の内澤崇仁さんがボーカル・ギターを担当する4人組ロックバンド「androp」のライブが7月19日、八戸酒造(八戸市湊町)で開かれる。

androp(写真提供=内澤崇仁さん)

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 同社が7月19日・20日、創業250周年を記念して開く「八仙夏の蔵まつり」のメインイベント。「八仙スペシャル蔵ライブ」と銘打ち、同グループの演奏で周年を祝う。同イベントではこれまで、メンバーによるソロやデュオのライブが開かれたことはあったが、全員がそろうのは初めて。2023年から続く同社と内澤さんの交流が実を結んだ。

 同社は1775年、現在の南部町剣吉で創業。1998(平成10)年から製造する看板ブランドの「陸奥八仙」は、青森県を代表する地酒の一つとして知られる。酒蔵の駐車場や倉庫を使って開く蔵まつりは、フードブースやサウナの設置、酒の飲み比べや著名な音楽家が出演するライブなどが行われ、例年大勢の日本酒ファンでにぎわいを見せる。

 内澤さんは2023年2月、配信番組「音景-内澤崇仁-」の撮影で初めて同社を訪れ、「(八戸酒造は)いつかライブを開いてみたい場所だった」と話していた。同年7月の蔵まつりで開かれたソロライブでは、「Hikari」や「Yeah!Yeah!Yeah!」などのオリジナル曲のほか、吉幾三さんの「酒よ」、石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」など、青森県にゆかりのある楽曲をギターの弾き語りで披露。同社専務の駒井秀介さんが内澤さんや来場客に酒を振る舞う一幕もあり、盛り上がりを見せた。

 同社は、同グループが結成15周年を迎えた昨年、「乾杯」を意味するタイトルの楽曲「Toast(トースト)」をテーマにした日本酒「八仙 乾杯をしよう 僕らはきっとよくやった」を製造。仕込み作業には内澤さんも参加した。同年の蔵まつりで行われた内澤さんの2回目のライブには、同グループでギターを担当する佐藤拓也さんも出演。内澤さんが仕込んだ酒で乾杯して15周年を祝った。佐藤さんは「(蔵まつりのライブには)毎年1人ずつandropのメンバーが増えていく。来年は3人になるのでは。最後の1人は誰になるのか」と笑いを誘っていた。

 駒井さんは昨年9月、同グループが15周年を記念して行った全国ツアーの青森公演に駆け付け、ステージ上でメンバーに酒を振る舞った。駒井さんのリクエストで内澤さんがギターの弾き語りで「Hikari」を披露した。

 「節目に4人で参加できうれしい。八戸酒造には昨年、15周年を祝ってもらった。今年は全力で250周年を祝いたい。音楽とお酒で、皆さんと一緒に最高の1日を楽しめたら」と内澤さん。駒井さんは「昨年はandropの15周年を祝い、内澤さんとオリジナルの八仙を造り、蔵まつりに来てくれた皆さんと一緒に『Toast』(乾杯)した。今年はandropのメンバー全員と一緒に『Toast』したい。蔵でしか味わえないライブを楽しみに、全国から足を運んでもらえれば」と話す。

 16時開演。チケットは5月16日正午からLivePocketで販売する。

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