八戸市が1月21日、「ため池ハザードマップ」を作成した。
2018(平成30)年7月の豪雨で西日本を中心に農業用ため池が被災したことを受け、国は「農業用ため池の管理及び保全に関する法律」制定。水害被害の防止や軽減を目的として、印刷物による水害リスクの周知を図る取り組みを盛り込んだ。
今回のマップに掲載したのは、青森県が指定している「防災重点農業用ため池」が対象。坂牛ため池(八幡堤下)、寺地ため池(松館寺地平)、河原木小田ため池(河原木小田)、市野沢ため池(南郷市野沢堤向)の4カ所で、マップには、大雨や地震によってため池が決壊した場合に想定される浸水区域や浸水深、水が到達するまでの時間や指定避難所などを掲載し、浸水想定区域周辺の世帯に配布した。指定避難所となっている公民館や学校に掲示しているほか、八戸市のホームページでも公開している。
八戸市建設部港湾河川課長の盛田貴仁さんは「水害被害の防止や軽減には、日頃の備えが重要。自宅周辺の水害リスクの把握と、避難行動について確認してもらえるようにお願いしたい」と呼び掛ける。