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八戸市のアマチュア写真家・市川さんが厚生労働大臣賞 コンテストフォト部門で

アマチュア写真家市川清一さん

アマチュア写真家市川清一さん

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 日本医師会と読売新聞社が主催する「第5回生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー」のフォト部門で、八戸市在住のアマチュア写真家・市川清一さんの作品「君だあれ」が厚生労働大臣賞に輝いた。

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 同コンテストはいのちの輝く瞬間を捉えた写真の「フォト部門」と、医療従事者と患者の交流をつづった作文の「エッセー部門」の2部門で作品を募集。フォト部門は写真家の野町和嘉さん、岩合光昭さん、俳優の上白石萌歌さんが審査した。

 厚生労働大臣賞を受賞した市川さんの作品「君だあれ」は、昨年夏に2歳の孫と道の駅おおの(岩手県洋野町)にドライブに行った際に撮影したもの。男の子と家畜小屋から顔を出した2頭のヤギが互いを興味深そうに見つめている和やかな場面を捉えた。市川さんは「孫が怖がることなくヤギに近寄って指をさしたところが偶然うまく撮れた。受賞にびっくりしている」と振り返る。

 市川さんは自動車販売店で働く傍ら、青森県南から岩手県北の風景を撮り続け、ドライブと写真を自身のライフワークとして活動している。写真を始めたのは12年ほど前のこと。中学生時代の恩師に写真を勧められ、八戸コンタックスクラブに入会。地元八戸市南郷島守地区でチャグチャグ馬コ(盛岡市)や八戸三社大祭で使用されている馬を見掛けた際に撮影した写真が雑誌に掲載され、写真の魅力に取りつかれた。それ以降、ドライブで出掛けた先で写真を撮ってはコンテストに出展することが増えていった。現在は八戸コンタックスクラブの会長を務めるほか、病院などの施設から写真展示の依頼もあり、県南を中心に活動の場を広げている。

 市川さんは「写真は何度通ってもうまく撮れない時もあれば、偶然良い写真が撮れる時もある。身近にある見逃しがちな風景を自分で見つけて撮ることが好きだ」と話す。

 お気に入りの場所は地元南郷。朝もやが広がる島守盆地や山の楽校のヒマワリ畑など同地区の表情を撮り続けている。最近は同地区でスズメの表情を撮ろうと奮闘中。「今後どこかで、スズメの作品も発表したい」と語る。

 コンテストで受賞した作品「君だあれ」は、コンテストの公式サイトに掲載されている。4月中旬ごろには、メディカルコート八戸西病院(長苗代)で展示する予定。

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