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八戸市内の小学生、3年ぶりの「八戸えんぶり」に向け練習に励む

「松の舞」を練習する中居林小学校の児童

「松の舞」を練習する中居林小学校の児童

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 3年ぶりに開催される「八戸えんぶり」に向け、八戸市内の小学生が練習に励んでいる。1979(昭和54)年に「八戸のえんぶり」が国重要無形民俗文化財に指定されて以来、八戸市内の小・中学校では部活動やクラブ活動の一環として、えんぶりが取り入れられ、地域の「えんぶり組」が指導を行ってきた。

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 中居林小学校(八戸市中居林)えんぶり部は、地元の「中居林えんぶり組」の指導を受けて活動。1984(昭和59)年2月に結成。現在は3年生~6年生の15人で活動する。指導する中居林えんぶり組親方の古里淳さんは「芸を忘れてしまっている部分もあったが、練習でどんどんうまくなっていく姿を見るとうれしい」と児童らの姿を見つめる。6年生の石鉢遥翔さんは「3年前の一斉摺(ず)りや公会堂の公演を超えるような演技がしたい」と力を込める。

 青潮小学校(湊町)えんぶり部は1999(平成11)年に結成。「妙えんぶり組」の指導を受け、2002(平成14)年に初めて「八戸えんぶり」に参加した。現在は1年生~6年生の22人で活動。今年の祭りには卒業生3人も参加する。3年生の久保学楽さんは「最後のせりふを大きな声で言うので、ぜひ見に来てほしい」、5年生の畑中芽衣さんは「3年ぶりで、とても楽しみ。えんぶりの楽しさを知ってほしい」と、それぞれ話す。指導を担当する榎本孝信さんは「子どもたちは覚えが早く、私より上手」と笑顔を見せる。「湊町にえんぶりを復興させようと、30年ほど続けてきた。コロナが落ち着いたら本格的に動いていきたい」とも。

 八戸えんぶりは2月17日~20日、八戸市中心街をメインエリアに開催される。

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