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八戸の神社境内で恒例「森のおとぎ会」 地元の昔話や創作童話など多彩に

「森のおとぎ会」の様子

「森のおとぎ会」の様子

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 八戸の長者山新羅神社(八戸市長者1)境内で7月21日から、「八戸童話会」(柾谷伸夫会長)が口演童話「森のおとぎ会」を開いている。

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 同おとぎ会は、1924(大正13)年の八戸大火で焼け出された子どもたちのために始められ、今年で95回目となる。

 近年は少子化の影響もあり、参加する子どもたちは減少傾向にあるが、八戸童話会のメンバーは、先人たちの思いを胸に地元の昔話「南部昔コ」や既成童話、創作童話、腹話術、パネルシアターなどのパフォーマンスを続けている。

 22日も樹齢300年を超える「おとぎの桜(エドヒガンザクラ)」の前に、100人以上の人たちが集まり話を聞いていた。

 毎年「森のおとぎ会」で腹話術を披露している全国童話人協会会長の樫葉(かしば)和英さんは「東京で幼稚園をやっていた父親が童話の活動をしていたので、私も童話を始めた。童話だけだと時間がもたないので、腹話術も始めあちこちで話をさせてもらっている。八戸にも森のおとぎ会には毎年お邪魔している。森のおとぎ会は、まず朝5時30分からというのに驚かされる。最近は昼からでもあまり集まらないのに、朝からこれだけの人が集まり、それが95年も続いているのにも驚かされる。日本でも一番なのではないか。100回目にも全国童話人協会で来たい」と話す。

 参加した30代の男性は「八戸に転勤してきて初めて来た。いいですね。朝の空気も気持ちいいし、朝早いのにこれだけの人が集まっているのも驚き。子どもはまだ小さいので分からないと思うけど、連れてこようと思う」と話す。

 開催時間は5時30分~6時40分。参加無料。27日まで。

 八戸童話会のお話し会は、28日「江陽おとぎの広場」(江陽児童館広場)、29日「小中野活き活きおとぎ会」(常現寺本堂)、8月4日・5日「海のおとぎ会」(三嶋神社参集殿)でも開かれる。6時~7時。無料。

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