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工場を文化的な視点から学ぶ「八戸工場大学」プレ開講 工場の魅力探り6年目

八戸工場大学オープンキャンパスの様子

八戸工場大学オープンキャンパスの様子

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 八戸市の八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で7月25日、工場を文化的な視点から考え講義やワークショップ、アートプロジェクトを行う「八戸工場大学」のオープンキャンパスが開かれた。

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 同「大学」の開講は今年で6年目。「工場のことを創造的に理解する」ことを目的に、市民・企業・アーティストが連携して講義やワークショップを行い、八戸市まちづくり文化推進室(内丸1、TEL 0179-43-9156)が事務局を務める。これまで、三菱製紙、八戸セメント、大平洋金属、東北電力、東北グレーンターミナル、北日本造船、高周波鋳造などの市内各工場を講師に招き、工場への理解を深める講座や、工場をモチーフにしたアート作品を製作・展示する文化祭、工場の炎や水蒸気をアートとして捉えたアートプロジェクトなどを行っている。

 オープンキャンパスは「臨海部にある3つの工場」をテーマに「JXエルエヌジーサービス」「東北電力八戸火力発電所」「大平洋金属」の3工場を講師に招き行われた。それぞれの会社概要や製造工程を説明したほか、トークセッションでは「それぞれの工場をどう思っているか」「好きな作業服は」「社食でおすすめのメニューは」などユニークな質疑も飛び出した。

 同大学の本講義は11月14日から、本年度は3回の講義を行い、八戸市内の高橋製作所、多摩川精機を講師に招くほか、工場にちなんだ短歌ワークショップ、工業部品鑑賞会なども行う。定員は35人(定員を超えた場合、選考あり)。参加無料。申込み締め切りは8月3日(必着)。申し込み方法などの詳細はホームページやチラシで確認できる。

 8月17日・18日には東北電力八戸火力発電所敷地内(河原木)でサークル活動としてアートプロジェクト「さよなら、僕らの大煙突」も開催する。同プロジェクトは八戸市内で最も高さのある構造物の同発電所3号機の大煙突が解体されるのに合わせて行われるもの。プロジェクトでは参加者が発電所運転員となり自転車型トレーニング器具をこぎ人力発電をし大煙突に明かりをともす。

 同大学「学長」の尾刀幸雄さんは「最新の火力発電所敷地内で人力で発電をするところに面白さがある。人力で発電をするのは大変だと思うが、電気のありがたみも感じることができるのではないか」と話す。

 19時~20時30分。入場無料。

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