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八戸の騎馬打毬、中学1年の木村さんが騎手デビューへ 本番に向け練習重ねる

馬に乗る木村さん

馬に乗る木村さん

 中学1年の木村琉生(るい)さんが8月2日、長者山新羅神社(八戸市長者1)で開かれる「加賀美流騎馬打毬(だきゅう)」奉納試合に初出場する。

木村さん

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 八戸三社大祭中日に行われる騎馬打毬は、赤と白に分かれた複数の騎手が馬とつえを巧みに操って毬(まり)を救い上げ、勢いよくゴールの「毬門(まりもん)」に投げ入れる伝統行事。今年は活動拠点の乗馬クラブ「POLOライディングクラブ」(豊崎町)が廃業したものの、競技に使う6頭のうち5頭の馬の飼育は続けられており、現在も練習場として利用されている。競技を運営する八戸騎馬打毬会の後継者不足や資金難なども重なる中、木村さんは週1回、早朝から14時ごろまで練習を重ねる。

 奉納試合まで1カ月を切った7月11日、木村さんは早朝から馬小屋の掃除や馬のブラッシングなどをした。「自分の部屋は散らかっているが、お世話になっている馬の部屋は掃除したい」と話し、馬に「おはよう」と声をかけることもあるという。その後は19歳の馬「サニートップ」にまたがり、雨にぬれながら練習に取り組んだ。勢いよく声をかけて馬を走らせたり、コーンとコーンの間を蛇行させたりするが、馬は思うように動かない。木村さんはいら立った表情を見せながらも、根気よく練習を続けていた。馬を管理する女性によると、同じ馬でも、騎手によっては言うことを聞かないこともあるという。昼ごろに先輩騎手が慣らし練習を始めると、木村さんは馬をうまく操る姿を真剣に眺めていた。女性は「馬は人を見るが、木村さんは朝早くから来て馬たちを世話してくれている」と話す。

 「テレビゲームは小学校低学年で飽きた。好きなものの順番は、打毬、友達と遊ぶこと、スマートフォン」と木村さん。乗馬との出合いは小学2年の頃、八戸公園(十日市)での乗馬体験に何度か参加し、騎馬打毬関係者に声をかけられた。以来、年間を通して同クラブに通い、騎馬打毬の騎手を目指すようになった。「(同クラブに)入会した時からずっと騎馬打毬に出たいと思っていた」(木村さん)という。小学生だった2、3年前の奉納試合では、古式ゆかしい和服姿で毬を運ぶ「毬童子(まりどうじ)」を務めた。自宅ではスマートフォンで過去の騎馬打毬の動画を見て、毬杖(まりづえ、ぎっちょう)の操り方を研究しているという。

 本番2週間前からは毎日、ほかの騎手との実践練習を行う。今年の奉納試合では、小学2年の弟が毬童子を務める。「馬はとにかくかわいい」と木村さん。「騎馬打毬が日本に3カ所しか残っていない中で、八戸は古い型を守っている。騎手が毬をうまくすくい上げ、勢いよくゴールを決める姿が格好良い。初出場には少し緊張しているが、点を決めたい。大人になっても続け、これから(騎馬打毬を)始める人にも教えたい」と意気込む。

 奉納試合は14開始。入場無料。

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