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是川縄文館で出土品の「美」をテーマにした企画展 見て触って多様なデザインを体感

展示の様子

展示の様子

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 是川(これかわ)遺跡から出土した皿形土器の美しさ紹介する企画展「縄文かたちの美-是川遺跡の皿形土器-」が現在、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館(八戸市是川)で開かれている。

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 「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録されている是川遺跡からは、鉢・皿・つぼ・注口などさまざまな形の土器が出土している。中でも皿形土器は、使う際には見えない底の部分にも丁寧に文様が施された精巧なものが複数見つかっている。同展では、形や模様のデザインが特にきれいなものを中心に紹介している。

 赤い漆で彩られたもの、10センチ未満の小さいものなどを、時代ごとに分けて全51点を展示。このうち23点が重要文化財に指定されている。同じ皿形土器でも時期ごとに文様や大きさの違いがあり、縄文の「形」や「美」を見比べながら学ぶことができる。「皿形土器に触ってみよう」と題したコーナーを設け、土器片に触れながら重さ・厚さ・手触りなどを体感できるようにした。

 同館学芸員の佐藤ちひろさんは「皿形土器の特徴は底に描かれた文様を存分に堪能してもらうため、展示の仕方を工夫した。ぜひ、この企画展を楽しんでほしい」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。年末年始の休館は12月26日~1月4日。観覧料は、一般=250円、高校生・大学生・市内65歳以上=150円、市外の小中学生=50円、市内の小中学生と未就学児は無料。来年3月21日まで。

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