南部町で「なんぶサマーフェスティバル」-地元出身坂本サトルさん熱演

熱演する「坂本サトルwith his band」

熱演する「坂本サトルwith his band」

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 青森・三戸郡南部町のすみやの河川公園(三戸郡南部町大向)で8月18日、「第32回 なんぶサマーフェスティバル」が開催された。同イベントはステージと3500発の打ち上げ花火による二本柱。岩手県にも近いことから、県外からの来訪も多いことで知られる。

南部せんべいに赤飯をはさんだ「こびりっこ」の差し入れも

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 例年開催場所となる同公園は、昨年10月の台風15号で隣接する馬淵川が氾濫し水没。近隣の住宅地も床上浸水など大きな被害を受けた。その後整備が進み、今年も例年通りの場所で開催された。

 ステージのメーンは、同町出身のミュージシャン坂本サトルさんのライブ。坂本さんは1992年にバンド「JIGGER'S SON(ジガーズサン)」(2001年解散)のボーカル&ギターとしてデビュー。同バンドのベースには実弟の坂本昌人さんも在籍した。

 イベント当日、坂本さんは昌人さんや他の仲間と「坂本サトルwith his Band」としてステージに立った。秋のJIGGER'S SON復活を見据えてか当時の曲も多く、往年のファンを喜ばせた。MCの途中では、地元名物の南部せんべいに赤飯を挟んだ「こびりっこ(方言で一休みの意)」が差し入れられ、会場は和なやかなご当地ムードとなった。

 坂本さんは例年ステージのトリを務める。今回はJIGGER'S SONとしてデビューから20年、解散から10年と節目のステージとなったが、6月にはお父さんが逝去。「他の地域であれば、仕事として割り切ってライブができるが、自分や父の知人も多い地元でのステージ出演には正直迷いがあった」と話す。

 特別な思いもある中、この日は1曲目の「南部町へ行こう」から「僕が生まれた理由」まで全9曲をプロとして熱唱し観客を魅了。自身のバンド以外にも、イケメン演歌歌手として知られるヨシヒデさんと「みちのく一人旅」、松本英子さんとヒット曲「squall」などをセッションし、イベントを盛り上げた。「今後は音楽イベントとしても浸透するように、より地元に貢献していきたい」と思いを語る。

 地元の小中学生の吹奏楽や「MAINA&HappyDance」など若さあふれるフレッシュなステージも。イベント終盤には、恒例の花火が始まり、観客は会場から近距離で打ち上げられる花火の音と光の迫力を楽しんだ。

 当日は、隣の三戸町から同町商工会青年部が「三戸味噌焼きホルモン」を出店、用意した400食がイベント途中で完売。同青年部の本庄孝浩さんは「地元のみそとホルモンを使った比較的新しい商品なので、PRも兼ねて多めに用意したが足りなかった。残念だが、うれしい誤算」と笑顔で話した。

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