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八戸で「超訳 ニーチェの言葉II」発売イベント-編訳者・白取春彦さん招く

会場には多くのニーチェファンが詰めかけた

会場には多くのニーチェファンが詰めかけた

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 八戸市のポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で9月10日、「『超訳 ニーチェの言葉II』発売記念 白取春彦×聖幸トークライブ きみに限界はない。理想さえも超えて行け!』が開催された。主催は八戸経済新聞。

対談する白取春彦さん(左)と聖幸さん(右)

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 「超訳 ニーチェの言葉II」(ディスカヴァートウェンティワン、1,785円)は110万部のベストセラーとなった「超訳 超訳ニーチェの言葉」(同、同)の第2弾。前著は、難解と思われがちなニーチェの言葉を1項目1ページに収め、現代人にわかりやすい表現で翻訳され人気となり、サッカー日本代表の長谷部誠選手やV6の岡田准一さんらも愛読していることがテレビで紹介され話題となった。

 第2弾となる同書は、ニーチェの言葉の中から「生の創造」「苦難の引き受け」「高みへの意志」に焦点を当てた。

 編訳者の白取春彦さんは青森市在住で、哲学と宗教に関する解説書の明解さには定評がある。一方の聖幸さんは地元在住の書評家で、人気ブログ「俺と100冊の成功本」を主宰する。

 イベントは聖幸さんの質問に白取さんが答える形で進められ、前著が出版された経緯や前著と新刊の違いなどが紹介された。

 白取さんは、同書がスポーツ選手や芸能人にファンが多い理由に触れ、「1日1日が勝負の人や毎日結果を出さなければならない人には、ニーチェの言葉が響くのでは」と分析。「逆にルーティンワークの人や日々惰性で生きている人にはピンと来ないかもしれない」とも。

 読書については、「書店には新刊があふれているが、古典を読むことが重要。特に欧米人や中東の人の考え方を知るためには聖書やコーランを読んでほしい。それらを読めばニュースなども、より深く理解できる」と古典や原典を読むことの重要性を説いた。

 質疑応答では、新刊を読んだ読者から気に入ったフレーズや疑問点などが挙げられ、白取さんは一つ一つに丁寧に答えた。イベント終了後にはサイン会も開かれ、白取さんは気軽にサインや記念撮影に応じていた。

 イベントに参加した水産会社経営の鎌田尚さんは「今までは活字と言えば新聞や経済雑誌、ビジネス書が中心だった。今日の白取さんと聖幸さんの話を聞いて、難解と思っていたニーチェが少し気軽に読めるような気がした。今日学んだことを日々の経営や生活に役立てていきたい」と話していた。

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