青森の夏を彩る音楽フェス「第32回南郷サマージャズフェスティバル2024」の出演者が4月13日、発表された。

佐藤竹善さん（写真提供＝南郷ジャズフェスティバル実行委員会）

　八戸の運動公園カッコーの森エコーランド（八戸市南郷中野）の野外ステージでプロのジャズ演奏が楽しめる同フェス。同日、実行委員会がジャズの館南郷（同）で記者発表を開き、今年の出演者を発表した。

　今年は7月27日に開く。出演は青森市出身のシンガー・ソングライターの佐藤竹善さん、バイオリン奏者の寺井尚子さん、ボーカルの齋藤悌子さん、ニューオリンズピアノ奏者で歌手の泉沢果那さん、サックス奏者のユッコミラーさんなどのグループ全5組。齋藤さんのグループには、八戸市在住のジャズピアニスト・デビッドマシューズさん、同市出身のトランペット奏者・類家心平さんが参加する。

　2018（平成30）年に続き2回目の出演となる泉沢さんは持病の療養のため2022年12月に音楽活動から引退したが、体調が回復したことを受け、同フェスの出演に合わせて復帰することを決めたという。「南郷ジャズに出られるなら復活したいと思った。リハビリを頑張ってきた」と泉沢さん。実行委員会の壬生八十博会長は「毎朝、車の中で泉沢さんのCDを聞いている。今回、回復して南郷ジャズに出演してくれることは、大きな記念になると思う」と笑顔を見せる。

　7月26日にフェスと同じ会場で開く前夜祭では、楽器演奏の経験の有無に関係なくステージでの演奏に参加できる企画「なんごうジャズファーム」を行う。5月～7月にジャズの館南郷でワークショップを開き、前夜祭で成果を発表する。前夜祭を企画した委員の安田美央さんは「本物の楽器に触れて、リズムを刻み、メロディーを奏でてもらい、一緒に音楽を作り上げたい」と話す。

　開演時間は15時30分。料金は前売り＝6,000円、当日＝7,000円。高校生以下無料。チケットは、ローソンチケット、チケットぴあのほか、八戸ポータルミュージアムはっち（三日町）、八戸市公会堂（内丸1）、東門（階上町）、イオンモール下田（おいらせ町）などで取り扱う。なんごうジャズファームの申し込みは、八戸市のウェブサイトで受け付ける。