郷土芸能団体「田代えんぶり組」の活動を紹介する展示「この場所で」が9月25日~27日、同えんぶり組の活動拠点「田代えんぶり保存館」(階上町田代)で開かれる。
例年2月に開かれる「八戸えんぶり」に参加し、えんぶりの保存・伝承に取り組む同えんぶり組。展示は、広報を担当する内城晃代さんが初めて企画した。内城さんが2021年から撮りためてきた練習や本番の様子を捉えた写真を展示する。1984(昭和59)年に八戸市公民館(八戸市内丸1)で撮影された同えんぶり組の映像の上映も行う。
内城さんは、八戸市内の公共施設でえんぶり関連のイベントや展示企画を担当する中で、えんぶりの魅力を知ったという。結婚を機に田代地区に移住。八戸えんぶり期間中はさまざまなえんぶり組を追いかけて撮影することも考えたが、同えんぶり組のメンバーになって専属的にカメラを向ける道を選んだ。SNSやユーチューブで同えんぶり組のアカウントを立ち上げ、活動を紹介する日々を送る。
タイトル「この場所で」には、内城さんの「この場所だからこそ出合える温かな情景を感じてほしい」との思いを込めた。会場となる保存館は同えんぶり組が年間を通して集会や練習に使用する活動拠点。メンバーが酒を酌み交わし、「えんぶり談義」に花を咲かせる場所でもあるという。館内には長年にわたり同えんぶり組を撮影し続けてきたブロガーの「やすお」さんの写真や、えんぶりに使う烏帽子(えぼし)や手平鉦などの道具も展示。活動拠点で展示を行うことで、来場者にえんぶり組メンバーや地域の息遣いを感じてもらう狙いもあるという。
「門付けや休憩中の食事など、保存館にはえんぶり組の日常がある。八戸えんぶりの期間中に限らず、(えんぶりが行われない)オフの期間にもえんぶりを身近に感じてもらえたら」と内城さん。「えんぶりを知ってもらう広報活動に難しさを感じている。田代えんぶり組に限らず、ほかの組でも色々な人が活動拠点に集まることができたら」と話す。
展示時間は10時~17時。入場無料。