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八戸の蕪島ウミネコ繁殖地が天然記念物指定から100年

「蕪島ウミネコ繁殖地」100周年記念セレモニー

「蕪島ウミネコ繁殖地」100周年記念セレモニー

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 天然記念物「蕪島ウミネコ繁殖地」(八戸市鮫町)指定100周年記念セレモニーが3月8日、八戸市水産科学館マリエント(同)開催され、併せて「100周年記念ロゴマーク進呈式」も行われた。

100周年記念のロゴマークと荒木田さん

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 蕪島ウミネコ繁殖地は、1922(大正11)年3月8日に国の天然記念物に指定され、今年3月8日で100周年を迎えた。蕪島はウミネコの国内最大の繁殖地であり、学術的な研究対象であるのみならず、市民に親しまれる場所であると共に市外からも大勢の観光客が訪れる市有数の観光地になっている。八戸市の文化財の中でも指定から100年を迎えた唯一の文化財でもある。

 記念セレモニーで、熊谷雄一八戸市長は「次の100年、200年もっと先の時代まで、ウミネコが毎年蕪島に飛来し、安心して繁殖活動を続けていくことこそ、私たち全員の願いであり、蕪島を大切にしてきた先人たちから託された使命でもある」と話した。

 100周年記念のロゴマークは、記念事業を周知していくためにを八戸工業大学と協同で作成。蕪島ウミネコ繁殖地を次世代へと伝えるために、100という数字のひな鳥をぎゅっと抱きしめるウミネコ親子のイラストを同大学感性デザイン学部の荒木田琴音さんが制作した。

 荒木田さんは「蕪島が繁殖地として100年、200年と続いていくことを願いたい。八戸市民や皆様に愛される、かわいらしいマークを目指した」と話す。「ウミネコの表情には優しさと愛おしさ、未来を育んでいる思いを込めた。黒い波線は蕪島の海や時の流れを表し、文字の視認性を強調している」とも。

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