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及川晴香さん新刊「ポップ担当日記」 八戸の書店員が緩い日常描く

新作を手にする及川さん

新作を手にする及川さん

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 八戸の木村書店(八戸市小中野)店員の及川晴香さんがツイッターに投稿した日記を一冊にまとめた「ポップ担当日記 まちの本屋と書店員の日常」(デーリー東北新聞社)が9月22日、発売された。

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 及川さんが勤務する木村書店は1927(昭和2)年創業。休憩時間に描いたPOPを本に挟んで販売し、ツイッターに投稿し始めたところ、SNSや口コミで「手描きのPOPごと買える本屋」として評判が広がった。11月7日時点で同店のツイッターアカウントは2万6000人以上、及川さん個人のアカウントは4000人以上のフォロワーを数える。

 「ポップ担当日記」は昨年7月に発売した「青森の八戸にある小さな本屋さんの 猫がかわいいポップの本」に続く2冊目。及川さんが2018(平成30)年~2020(令和2)年にツイッターに投稿した1000話以上のイラスト付き日記の中から220話を選び、漫画本として発売した。

 作中には及川さん自身を描いたキャラクターが主人公として登場。「朝は弱い方だが、書店員になってからは朝刊の箱を開けるのが楽しみになった」という書店員らしい内容のほか、「木村書店に勤めて40年以上のベテランが水を与えていた鉢植えが、実は造花だった」「買ったパンをロッカーに入れて休憩時間にこっそり匂いを嗅いでいる」などの笑いを誘うエピソード、「館鼻岸壁朝市で野菜だけを買うつもりが、総菜や魚、パン、大福も買ってしまった」という八戸ならではの出来事など、及川さんの日常が垣間見える内容になっている。この他、「八食センターおすすめ土産・テイクアウト」「はちのへのうみ」など八戸をPRするページや、「ポップ描き作業手順」と題して制作の裏側を紹介するページもある。

 同店には「日常のあるあるが詰まっていてクスッとできた」「地元の食べ物や店についても描かれているので改めて行きたい場所が増えた」などの感想が寄せられているという。

 及川さんは「日記はお客さまと雑談するような感覚で描いた。漫画の本編は当時のままのものも多いが、本には今の私からのコメントを書き下ろした。既にツイッターを見た人も楽しめると思う」と話す。

 価格は1980円。主な書店、通販サイトで取り扱う。木村書店で購入すると直筆のPOPとサイン、市内書店の場合は手描き風のイラストカードが付く。木村書店の営業時間は9時~18時。日曜定休。

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