青森県南部地方で8月から9月にかけて、「風流(ふりゅう)山車」と呼ばれる山車が練り歩く祭りが次々と開かれる。
青森県・岩手県にはかつて、八戸藩・盛岡藩の南部領と、弘前藩・黒石藩の津軽領があった。津軽地方各地で夏の「ねぶた」「ねぷた」の祭りが一巡すると、青森県南部地方・岩手県は山車が練り歩く秋祭りシーズンが始まる。
八戸周辺で開かれるのは、六戸秋まつり(9月4日~6日)、十和田市秋まつり(9月4日~6日)、名川秋まつり(南部町剣吉、9月5日~9月7日)、とまべちまつり(南部町苫米地、9月12日、13日)、おいらせ百石まつり(おいらせ町百石地区、9月18日~21日)、おいらせ下田まつり(おいらせ町下田地区、9月25日~27日)など。8月20日~23日は三沢まつりも開かれた。
このうち「南部手踊り発祥の地」とされる剣吉駅前エリアの名川秋まつりは、山車に南部地方・津軽地方から集まった舞い手と歌い手、三味線・太鼓の囃子(はやし)方が乗る。夜に山車が商店や個人宅を巡る「門付け」では、南部民謡・津軽民謡の生演奏と踊りが次々と披露される。
おいらせ下田まつりでは、山車人形に扮(ふん)した人が「生き人形」として山車に乗る。
7月31日~8月4日に開かれた八戸三社大祭の山車が運行される祭りも。八戸の山車制作・運行団体「下大工町附祭(つけまつり)若者連中」が制作した山車は今年のおいらせ百石まつりで、「七軒町附祭」に看板を付け替えて運行される。六戸秋まつりの祭り団体にも貸し出されるという。
七軒町附祭のメンバー3人は、下大工町組の山車の制作にも参加。下大工町組で山車制作責任者を務める橋本佳介さんは「七軒町の皆さんは、三社大祭の後も山車の補修で活躍してくれた。六戸秋まつりに向け、深夜の山車移動にも参加してくれる。祭りの根幹を越えて協力し、同じ南部の祭りとして手を携えていけたら」と話す。おいらせ百石まつりには、下大工町組のメンバーも参加する予定という。