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柏崎新町えんぶり組の烏帽子、40年ぶりに公開 長者山新羅神社のイベントで

公開された烏帽子(写真提供=こなんぶ)

公開された烏帽子(写真提供=こなんぶ)

 昭和50年代に活動を休止した「柏崎新町えんぶり組」の烏帽子(えぼし)3枚が5月2日、約40年ぶりに一般公開された。

「取締」の文字が入った旗

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 展示は八戸の地域メディア「こなんぶ」が長者山新羅神社(八戸市長者1)の参集殿で開いたイベント「えんぶりお囃子(はやし)セッション&歴史トーク in 長者山」の一環。「田の神が宿る」とされる烏帽子はお神酒と共に大広間に設置され、八戸藩南部家16代当主・南部光隆さんの講話や、50人の来場者が入れ替わり立ち替わりで参加したおはやしセッションの様子を見守った。ジャンギ、手平鉦(がね)、衣装、旗などの道具類も並び、訪れた約50人の市民は撮影したり眺めたりして往時に思いをはせた。

 八戸市柏崎地区で長年にわたり活動してきた柏崎新町えんぶり組。旧八戸藩領を中心に行われるえんぶり行事で最大規模の祭り「八戸えんぶり」では、約30組のうち6組が担う「取締」の組の一つとして名を連ねていたが、後継者不足などを背景に活動を休止。「取締」は内丸えんぶり組が引き継いだ。

 烏帽子をはじめとした道具一式の存在が明らかになったのは2015(平成27)年ごろ。八戸三社大祭の山車組「下大工町附祭(つけまつり)若者連中」の橋本佳介さんがかつて同地区の有力な農家だった個人宅を訪れた際、蔵から袋に入った烏帽子や茶箱に収められた道具類を発見した。

 同山車組の有志は発見後、同えんぶり組の再開に向けて模索を続けている。烏帽子や道具は現在、同山車組の活動拠点となっている二十八日町街区の消防屯所で保管。農家の親族が経営するカフェ「週末喫茶Happy?」(類家4)では、今回展示した烏帽子よりも制作された時代が新しい烏帽子も保管されている。振り付けは塩町えんぶり組や十一日町えんぶり組に近く、昭和50年代に撮影された映像資料も残っているという。今年2月の八戸えんぶり期間は、塩町組の「門付け」に同山車組のメンバーが同行するなど、再開に向けた準備を進める。

 2日に行われたイベントの「お囃子セッション」では、出演した田代えんぶり組のおはやしの笛を見よう見まねで演奏する橋本さんの姿があった。

 橋本さんは「約40年ぶりに烏帽子にお神酒を上げてもらい、皆さんで柏手を打った。復活を目指す一人として感無量。会場に設置する前よりも、烏帽子が輝いているように見える。茶箱から全ての道具を出したのは今回が初めて。衣装がきれいに畳まれたり、道具が袋に入れられたりしている様子を見て、当時の人たちは数年後に復活させようという気持ちがあったのだろうと感じた」と話す。

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