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八戸三社大祭の山車製作者が子どもたちに向け動画公開 山車絵の描き方伝授

動画撮影の様子

動画撮影の様子

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 八戸ポータルミュージアム「はっち」が、八戸三社大祭の山車制作者が子どもたちの疑問に答える動画を制作し、6月27日から公開している。

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 動画公開の取り組みは、2016(平成28)年から取り組んでいる「DASHIJINプロジェクト」の一環。八戸三社大祭の山車制作をアートの視点から発信し、その魅力を再認識することが主な目的。

 同館では今年4月から、新型コロナウイルスの影響で八戸三社大祭の山車制作が中止になり残念な思いをしている子どもたちを楽しませようと、実際に祭りで使われた山車絵を題材とした塗り絵をホームページで公開。企画には、はちのへ山車振興会が協力している。

 動画の撮影は、6月~7月に3回実施。公開した動画では、八戸市内の子どもたちが、鍛冶町、類家、十一日町、朔日(ついたち)町の各山車組の山車絵担当者の手ほどきを受けながら、オリジナルの山車絵を完成させるまでを記録し公開。山車絵、浮世絵や、錦絵などの資料や、筆ペン、アクリル絵の具画材などを持ち寄り、子どもたちに山車絵の描き方を伝授した。

 子どもたちは「桃太郎」を題材とした山車絵の制作に挑戦。刀を持つ桃太郎や、桃太郎の攻撃を受ける鬼などを、実際にポーズを取ったり、人体模型を参考にしたりして描いていった。このほか「昔と今の山車の違い」や「なぜ山車が大きくなったのか」など、子どもたちの素朴な質問にも応えている。

 同館コーディネーターの中世古有紀さんは「動画は、祭りが無く寂しい思いをしている子どもたちに楽しんでもらうために、はちのへ山車振興会の協力の下、制作した。普段目にすることの無い山車絵や、祭りに関する質問にも応えている。今後公開する動画もぜひ見てほしい」と話す。

 動画は今後も数本公開する予定。

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