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八戸で造形作家・木村勝一さんの展覧会 ツリーハウスやオブジェなど紹介

会場で笑顔を見せる木村勝一さん

会場で笑顔を見せる木村勝一さん

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 ツリーハウスの製作を手がける造形作家・木村勝一さんの作品を紹介する展覧会「KATSUICHI WORLD」が1月20日~28日、八戸彩画堂(八戸市城下1)で開かれた。

木村さんが製作したツリーハウスの写真

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 八戸市出身で、2005(平成17)年からオブジェ工房「SLOW BASE」(市川町)を運営する木村さん。八戸北高校時代に演劇と出合い、大学卒業後はアングラ劇団に所属。帰省後は東京の芝居仲間と劇団を結成し、野外劇や、ニューヨーク、ロンドンなどでの公演を行った。現在は八戸で「演劇集団ごめ企画」に所属し、俳優と舞台美術を担当している。

 「小さい頃から描くことが好きだった」と木村さん。現在は演劇活動と並行してツリーハウスの製作や造形に取り組み、大胆な溶接パフォーマンスや、鉄を素材としたユニークな作品を手がける。独学で造り方を学んだというツリーハウスは、過去18年間で東北、関東、関西、九州に22棟を製作した。弟で小説家の木村友佑さんは、木村さんが制作したツリーハウスが点在するSLOW BASE内の「ツリーハウスの森」をモチーフにした小説「海猫ツリーハウス」で第33回すばる文学賞を受賞している。

 同展覧会では、これまで木村さんが手がけた各地のツリーハウスの写真や設計の基となるスケッチ、鉄や木を使った造形作品など約100点を展示。木村さんは「18年のツリーハウス作りの集大成」と話す。今年のえとにちなみ、流木を使って竜を表現した大きなオブジェも展示した。

 最終日には、ジャズピアニストのデビッドマシューズさんと劇作家・演出家の故・小寺隆韶(りゅうしょう)さんの孫でオペラ歌手の小寺彩音さんがライブを行い、ジャンルを超えた音楽の共演で花を添えた。

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