伝統芸能「えんぶり」の主役「太夫」の舞の体験会が9月26日、中居林火防屯所(八戸市中居林)で始まった。
八戸で活動する「中居林えんぶり組」が、「八戸えんぶり」が開かれる2月を前に、えんぶりに参加した経験がない人にも舞を体験してもらおうと企画した。
この日は中居林小学校の「子どもえんぶり」に参加する児童や、「太夫」の経験のない30代の男性、同組の中学生などが参加。太夫を担当するメンバーから、扇子やカンダイなどの道具の持ち方や、5人の太夫が輪になって舞う振り付けなどの手ほどきを受けた。小学生の男の子が足の動きに苦戦し、ベテランのメンバーから何度も指導を受ける場面もあった。男の子は約2時間の体験後、メンバーからりんごジュースを受け取り笑顔を浮かべていた。
同組は1984(昭和59)年から、中居林小学校(同)で子どもえんぶりの指導に協力し、将来の担い手の育成に取り組んできた。子どもえんぶりは今年から、運動部活動の地域移行に伴い、運営主体が同校から同えんぶり組と保護者に移った。同組ではメンバーの高齢化や減少が近年の課題で、SNSや動画配信サイトで情報発信を行うなど、地域外の人やえんぶりの経験がない人にも気軽に参加してもらうための模索を続けているという。
同組の太夫で中学校教諭の横田英敏さんも同校「子どもえんぶり」でえんぶりを始めた一人。「えんぶりは学校の友人だけでなく、幅広い世代の人と関わる場面が多い。『家族が参加していないとメンバーになれないのでは』という声も聞く。えんぶりの間口を広げ、興味を持ってくれる人や参加してくれる人が増えたら」と話す。
体験会は今後、10月10日、24日に行うほか、11月、12月にも予定する。開催時間は17時~19時。参加無料。申し込みは同えんぶり組のインスタグラムやメールフォームで受け付ける。