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八戸でジャズとコンテンポラリーダンス公演 異空間を演出

ダンスと歌声を披露した「プロジェクト大山 × neo provincial attitude」

ダンスと歌声を披露した「プロジェクト大山 × neo provincial attitude」

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 八戸市の南郷文化ホール(同市南郷市野沢)で12月5日・6日、ダンス公演「DANCE×JAZZ vol.5」が開かれた。

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 ジャズとコンテンポラリーダンスを組み合わせた新しい作品を披露する同公演は今年で5回目。当日はダンスユニット3組と地元ジャズバンド3組が出演した。

 演目は、「ダンスカレッジシミズ × NEW SAHARA CLUB BAND」、「セレノグラフィカ × Inside Beat」、「プロジェクト大山×neo provincial attitude」(出演順)。

 八戸の社交ダンス教室「ダンスカレッジシミズ」は、「NEW SAHARA CLUB BAND」と組み、会場を「キャバレー」へと変えた。客やボーイに扮(ふん)したダンサーが社交ダンスで舞台を華やかに彩り、それに呼応するようにビッグバンドがジャズナンバーを演奏した。ミラーボールの光と、ダンサーのきらびやかな衣装、楽器の輝きが重なり、ホールは別世界のようなきらめきに包まれた。

 「セレノグラフィカ」と「Inside Beat」は、両グループ名を合わせ新バンド「ビートグラフィカ」を結成し、「大人の遊び心を感じさせる、クールでユーモラス」な3曲を披露。ラストナンバーのジャズアレンジされた「りんご追分」は、何度も出会っては別れる男女2人のダンスと、繰り返される音楽のテーマが重なり、ドラマチックな情景を生み出していた。

 「プロジェクト大山」と「neo provincial attitude」のセッションでは、打ち込み音にジャズのリズムが加わった、複雑ながらも深みのある音楽に乗せ、金色の頭巾とレオタード姿の、妖精を思わせる5人の女性ダンサーが踊った。ボーカルの瀬知容子さんの演奏する歌詞のない歌や時折聞こえる鳥の鳴き声のような音が、ダンサーの雰囲気と相まって異国にやってきたかのような錯覚を感じさせた。

 集まった観衆約400人は、笑いあり、緊張感ありの三者三様の舞台に目を奪われながら、約2時間のステージを楽しんだ。

 プロジェクト大山に所属する、八戸市出身のダンサーの長谷川風立子(さつこ)さんは「南郷アートプロジェクトは以前から知っていたが、こうして地元で踊れる機会はなかなかないので出演できてうれしかった。ジャズとのコラボレーションは新たな試みだったが、ミュージシャンの方々が温かく、とてもやりやすかった」と笑顔を見せる。

 公演を見に来た、地元中学生の石村康大くんは「コンテンポラリーダンスは振り付けのあるダンスより自由なダンスで、観客に考えさせるところが多い。難しいところもあるが、その分面白さもある」と話す。

 同市内在住の西国彦さんは「第1回から毎回来ているが、常にパワーアップしていると感じる。それぞれのアーティストは単独でも素晴らしいが、コラボレーションすることでよりいっそう良い作品になっている。同じものをまた見たとしても飽きない」と興奮気味に話していた。

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