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八戸市美術館で三戸町出身の馬場のぼるさん企画展 絵本の原画など展示

「まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」

「まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」

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 絵本「11ぴきのねこ」シリーズなどで知られる三戸町出身の漫画家・故馬場のぼるさんの絵本の原画などを展示する企画展「まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」が7月2日、八戸市美術館(八戸市番町)で始まった。

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 「11ぴきのねこ」をはじめとする馬場さんの作品の原画、スケッチ画、幼少期や青春期などのノートやスケッチを展示している。馬場さんが幼少期に描いた郷土芸能「えんぶり」の絵や、1998(平成10)年の青森県文化観光立県宣言の際に制作した八戸三社大祭、青森ねぶた祭、弘前ねぷたまつりなどが描かれた記念イラストの原画など、地元青森県の姿を描いたものもある。「鉄腕アトムに変身する11ぴきのねこ」は、11ぴきのねこが鉄腕アトムに変身するというユニークな作品。馬場さんは、鉄腕アトムの作者手塚治虫さんと親交が深く、作品は手塚さんの追悼展となった「手塚治虫 夢ワールド」に合わせて1989(平成元)年に制作したもの。

 馬場さんの作品を長年担当した元こぐま社編集長の関谷裕子さんは、馬場さんが亡くなった2001(平成13)年に初めて訪れた三戸町の景色を「既視感があった」と振り返り、馬場さんの作品に描かれる景色と重ね合わせる。関谷さんは「昨年練馬で開催した時も盛況だった。故郷の青森で開催できることは私の夢だった。幅広い馬場先生の魅力を八戸の皆さんに感じてもらえれば」と話す。

 1日に行われた記念セレモニーでゆかりの地を代表して出席した三戸町の松尾和彦町長は「同じ三戸町民として、馬場さんを誇りに思う。これからも馬場さんへの感謝を忘れず、ファンの皆さんに楽しんでもらえるよう街づくりに精いっぱい取り組んでいく」とあいさつした。

 開館時間は10時~19時。観覧料は一般=1,000円、高校生・大学生=500円、中学生以下無料。フリーパス「かおパス」会期中何度でも観覧可能、一般=1500円、高校・大学生750円。火曜休館(祝日の場合は翌日)。8月29日まで。

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