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八戸に伝わる組太刀「五加の形」、80年ぶりに復活 埼玉の団体の協力で

真剣な表情で「五加の形」を披露する摩利子さん

真剣な表情で「五加の形」を披露する摩利子さん

 江戸時代から八戸に伝わる組太刀が約80年ぶりに復活し、9月25日、櫛引八幡宮(八戸市八幡)の例大祭で披露された。

披露の後は2本の木刀を「メ」の字に重ねて舞台に置いた

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 披露されたのは、「八戸藩伝神道無念流」の組太刀「五加(ごか)の形(かた)」。2人一組で行う木刀を使った形の一つで、居合を習う前の段階で習得するもの。保存会によると戦後は披露された記録がなく、80年以上失伝していたという。副会長の館合裕之さんが、形の似ている埼玉県久喜市の神道無念流戸賀崎練武道場に指導を仰ぎ、約20年かけて復活させた。指導していた道場の前館長が約8年前に急逝したが、「館合さんにはこれからも指導するように」との遺言があり、子息である現在の館長や弟子から指導を受け続けることができたという。

 当日、境内には木刀がぶつかり合う「カン」という音が何度も響いた。館合さんと次女で19歳の摩利子さんが、舞台の中央に「メ」の字に重ねて置かれた2本の木刀を前に礼をし、見つめ合いながら両手で木刀を持ち上げて先を突き合わせた。2人は相手の動きをよけたり、両手で木刀を振り上げたりしながら、勢いよく打ち合った。最後は2本の木刀を「メ」の字に重ね合わせ、そのままゆっくりと舞台の床に置いた。演武を終えた摩利子さんは「幼い頃から父に憧れて居合を続けてきた。20年かけて復活させた父の思いも知ってもらおうと思いながら披露した」と話した。

 館合さんによると、神道無念流居合は約170年前に八戸藩に伝わり、多くの藩士が訓練を積んでいたという。戦前に継承者が減少していたものを再興させようと1989(平成元)年に保存会が発足し、1991(平成3)年に八戸市の無形文化財に指定された。現在は主に白山台公民館(北白山台5)で稽古を行い、例年、同神社と三八城神社(内丸1)で奉納演武を行っている。

 館合さんは「久喜市の皆さんには現在も指導してもらっている。江戸時代から伝わる居合が八戸に残っていることを知ってもらいたい。大人の皆さんや、剣術に憧れる小学生や中学生にも参加してもらえたら」と話す。

 同保存会は現在、「五加の形」を小学生、中学生に指導している。白山台公民館まつり(10月4日)、長者公民館まつり(10月18日)で練習の成果を披露する。披露の時間は白山台公民館まつり=10時~10時30分、長者公民館まつり=13時~13時30分。

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