俳優の三上博史さんが5月4日、「寺山修司記念館フェスティバル2026春」に出演した。
劇作家や詩人として活躍した寺山修司さんの命日を「修司忌」と銘打ち、ゴールデンウイークに寺山修司記念館(三沢市三沢)で毎年開かれる同イベント。今回は子どもたちの遊び場、寺山さんにちなんだメニューを提供する飲食店、雑貨店などが並び、にぎわいを見せた。三上さんはメインイベントのライブに出演。詰めかけた200人を前に、エミ・エレオノーラさんのピアノ伴奏に合わせて寺山さんが作詞した歌や朗読を披露した。
三上さんは15歳の頃、寺山さんが脚本を手がけた映画作品で俳優デビュー。その5年後に寺山さんは亡くなったが、2008(平成20)年以降、同イベントに参加し、在りし日の寺山さんの姿の一端を伝えてきた。今回のライブでは、寺山さんが作詞した代表的な曲「戦争は知らない」をあえて歌わずに「詩作」として朗読。寺山さんの言葉に対する思いを強調した。イベント後、三上さんは「もう20年近く、ここで(ライブを)やっている。顔なじみの人や新しい人、皆さんに会えるのを本当に楽しみにしている」と話していた。
イベントでは寺山さんの肖像に花を手向ける献花式も行われた。例年は屋外で行うが、暴風警報の影響で屋内に場所を移した。会場には花を持ったファンで長蛇の列ができ、「言葉の魔術師」の異名で親しまれた寺山さんをしのんでいた。地元の三沢市立堀口中学校(堀口)の生徒による寺山さんの文学作品の朗読や、青森市の舞踏グループ「オドラデク道路劇場」によるダンスパフォーマンスも花を添えた。
イベント翌日の5日、三上さんは古書店「GERONIMO(ジェロニモ)」(八戸市三日町)のトークショー「三上博史をかたちづくったもの」に、同館学芸員の広瀬有紀さんと共に出演。寺山さんとの思い出、愛読書、プライベートのことなど、全国から集まったファンを前に2時間を超えるトークを展開した。