「八戸ワイン振興会」のキックオフイベント「合同試飲会」が5月8日、「八戸屋台村みろく横丁」(八戸市三日町、六日町)で開かれた。
八戸市が2014(平成26)年から取り組む「八戸ワイン産業創出プロジェクト」の開始から10年以上がたち、南郷地区でのワイン用ブドウの栽培、市内でのワイナリーの開業など、ワインを使った取り組みが広がりを見せている。同振興会は4月、個々の事業主では取り組みに限界があることを背景に、八戸産ワインの認知向上や販路拡大に共同で取り組もうと発足した。
当日は約20種類のワインを用意。500円のワンコインでワインを飲めるとあって、多くの市民やビジネス客でにぎわった。市内から訪れた太田博子さんは「八戸ワインは初めて。スッキリした飲み心地でワインのイメージが変わった」と話し、千鳥足で会場を後にした。
同振興会には、青森を代表する日本酒ブランドの一つ「陸奥八仙」を製造する八戸酒造(湊町)、市内でワインを製造する八戸ワイナリー(南郷)、澤内醸造(柏崎2)、ワインの販売を行う春日屋(柏崎1)、ヴァンタス(長横町)、ワイン用ブドウの生産に取り組む南郷ひなた農園(南郷)が参加。このうち、澤井勝吉さん、さい子さん夫婦が営む南郷ひなた農園は2016(平成28)年、葉タバコからワイン用ブドウに転作。近年は収穫したブドウを岩手県内の醸造所で醸造してもらい「ピアソルテ」のブランド名で販売している。今後は園地にワイナリーを設立することを目指しているという。
同団体では今後、八戸のワインを知ってもらうイベントを開くことを目指す。11月には「収穫祭イベント」の開催も検討しているという。同団体事務局長でヴァンタス社長の工藤大地さんは「ワイン造りは孤独な作業。造り続けるために、皆さんには日常の中でワインを飲んで応援してほしい。青森県をワイン県として認知してもらえるよう、活動を広げていけたら」と意気込む。