中学1年のジャズドラマー・中村光希さんの13歳の誕生日を記念したジャズライブが9月5日、ジャズの館南郷(八戸市南郷)で開かれた。
中村さんは現在、ジャズピアニストのデビッド・マシューズさんが参加する市民バンド「八戸ジャズ楽団」の一員としてドラムに取り組む。この日は自身で選曲したという「ブラック・ナイル」「ミスター・ピー・シー」など6曲を披露。マシューズさんのほか、ベースにジャズ楽団の久保沢清吾さん、サックスに十和田市在住のレーモン・カンさんがそれぞれ出演し、中村さんのソロ演奏に花を添えた。
全ての演奏が終了し、マシューズさんらがステージから退場しても拍手が鳴りやまず、ステージに残った中村さんが約5分のソロ演奏を披露する一幕も。テンポの速いスイングのリズムから始まり、スネアドラムとハイハットを多用したアドリブや、3台設置された中型の太鼓「タムタム」を腕を回すようにして素早く打ち続ける場面もあり、詰めかけた市民から割れんばかりの拍手と歓声が起こった。サプライズで友人が登場し「誕生日プレゼント」としてポテトチップスを贈る場面もあった。
中村さんがドラムを始めたのは4歳の頃だったという。大人顔負けのドラム演奏が評判を呼び、盛岡市の「カフェ・バー・ウエスト38」で開かれる定期ジャズライブにも出演している。八戸市内の音楽教室でジャズドラムを学ぶほか、サックスにも挑戦するなど、「ジャズ三昧」の日々を送る。10月からは月2回、自宅でもドラムのレッスンを受ける予定だという。
中村さんは「目指すのはジャズの王。ドラムを一度打っただけで会場の空気を一気に変えられるような演奏ができるようになれたら。ドラムは生きがい。楽器で会話することを目指していきたい」と話す。
司会を務めた母親の幸子さんはステージで「小学生の頃から応援してくれている人もいる。皆さんに支えられて今日を迎えることができた。いろいろな人との演奏を重ねて、ジャズを学んでいってほしい」と話した。