青森県鶴田町で開かれる「吸盤綱引き」に初出場する若松和繁さんを送り出す壮行会が9月25日、喫茶るぽぞん(八戸市大工町)で開かれた。主催はツル多はげます会八戸支部。
頭髪が少ないことを前向きに捉え、世の中を明るく照らす活動を通して青森県の文化振興を図ろうと活動するツル多はげます会。「聖地」とされる山田旅館(鶴田町)で「例会」として開かれる吸盤綱引きは、頭頂部に吸盤を付けて四つんばいで向かい合い、ロープを引っ張り合う。壮行会はるぽぞん店主の副島雅子さんが、同日開催の例会で吸盤綱引きに初出場する若松さんを応援しようと企画した。
八戸支部は2月22日、同会が指定する「ツルツルの日」に合わせ、八戸在住の大吉さんの呼びかけで設立された。大吉さんは同日の鶴田町での例会で優勝を飾ったが、その後、病気療養のため長期入院。八戸支部は活動を休止していた。
今年春に同会に入会した31歳の若松さんは、メンバーから「若様」の愛称で親しまれる。壮行会には、大吉さんが病室からリモート参加。大吉さんが「動けば吸盤が落ちる。試合前はしっかりと頭を拭いて、試合中は動かないように」と若松さんにアドバイスすると、若松さんは「からをやく(南部弁で『楽をする』)ことに関しては人一倍得意。動かないようにすることは、任せて。でも脂汗をかきそうだ」と応じた。尺八奏者の竹山ちくざんさんが「相撲甚句」を披露し、「どすこいどすこい」の掛け声でエールを送った。八戸在住の女性は「(大吉さんが入院していても)つながりを大切にしてくれる人がいてうれしい。心に火がともったようだ」と話していた。
壮行会を終えた若松さんは自身の運転で出発。この日の夜に鶴田町で開かれる大会に向け、約3時間かけて八甲田連峰を越え、会場を目指すという。「自分が出場することで大吉さんが元気になれば」と話す。
同店では大会後、試合結果にかかわらず報告会を開く。