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八戸港で港湾復旧見学会-港湾の役割についても学ぶ

復旧工事の状況や工事船の役割も学んだ

復旧工事の状況や工事船の役割も学んだ

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 東日本大震災で被災した八戸港の被災・復旧状況を視察する「夏休み現場見学会」が8月8日、行われた。

参加者は小学校6年生を中心に小学校3年生から70代まで

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 同見学会は国土交通省東北地方整備局八戸港湾・空港事務所(八戸市沼館4)が主に小学生を対象に企画したもの。小学6年生を中心とした小学3年生から70代までの参加者21人は同事務所の港湾業務艇「ほくと」に乗り込み、復旧が進む同港の防波堤などを船上から約1時間にわたり見学した。

 八戸北防波堤中央部では同震災で764メートルが被災。防波堤の主要部分であるケーソンという5階建てビルほどの大きさの箱状のコンクリート構造物も60函(かん)にわたり倒壊した。復旧がすすんだ現在では、残り10函で工事が完了する。

 参加者は、復旧工事現場周辺で働く、倒れたケーソンを壊し撤去するグラブしゅんせつ船やコンクリートを打設するコンクリートミキサー船などの役割の説明を受け多様な船が働いていることやその大きさに驚いていた。

 被災・復旧現場だけでなく、航海中に見える工場群や青森県一長い橋である八戸大橋や主塔部分が傾斜している世界的にも珍しい八戸シーガルブリッジの説明を受け、陸上から見るものとは違うふるさとの風景も楽しんだ。

 「八戸港の被災復旧状況が現場を見ることで、映像や写真だけでは伝わらないスケール感まで実感できたのでは」と同事務所担当者。「この見学会をきっかけに被災・復旧状況以外の港湾の役割や大切さを知ってもらえるきっかけになれば」とも。

 参加した八戸市立城下小学校の6年の男児は「船が沖に出るにつれて大きく揺れるのがわかった。具合が悪くなることはなかったが防波堤は重要だと思った。晴れた日なので気持ちよかった」と笑顔で話した。

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