八戸の百貨店で京刺しゅう「長艸敏明」作品展 新作の能衣装も

会場風景と長艸(ながくさ)敏明さん

会場風景と長艸(ながくさ)敏明さん

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 さくら野百貨店八戸店(八戸市三日町)で6月10日から、刺しゅう作家・京繍伝統工芸士の長艸(ながくさ)敏明さんの作品展「京繍(しゅう)・幽玄の美 長艸敏明展」が開かれる。

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 長艸さんは1948(昭和23)年、京都・西陣で京刺しゅう職人の父のもとに生まれ、日本刺しゅうの道に進む。日本はもとよりパリコレクションなど海外での評価も高く、2002年には伝統文化賞も受賞する。

 今回の作品展では小袖、新作の能衣装や多くの和装小物も展示。大胆な構図の中に繊細な技法を駆使して彩り豊かに刺しゅうを施した作品が並ぶ。

 同店営業企画担当の村井芳子さんは「美術館ではなく百貨店で京繍を見ることができるのは貴重な機会。気軽な気持ちで見に来てもらえれば」と来場を呼び掛ける。長艸さんは「時間をかけて作った作品をたくさん展示している。こういう世界や作品もあるのだと思ってもらえれば。遊びに来る感覚で見に来てほしい」と話す。

 開催時間は10時~18時(12日は17時まで)。入場無料。今月12日まで。

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