日本酒を扱うセレクトショップ「ゆい酒店」（東京都台東区）の店主でアイドルグループNMB48元メンバーの高野祐衣さんが4月3日、八戸酒造（八戸市湊町）を訪れた。

日本酒「陸奥八仙」を試飲する高野祐衣さん

　2015（平成27）年7月までNMB48のメンバーとして活動した高野さん。吉本坂46を経て2022年1月、アイドルから転身し、日本酒を扱うオンラインショップ「ゆい酒店」を開業した。同年7月には、つくばエクスプレス浅草駅近くに実店舗の1号店もオープン。自身で選んだ酒を自ら接客して販売するほか、阿部酒造（新潟県柏崎市）と共同でオリジナルの日本酒を開発するなど、日本酒の楽しみを伝える活動に取り組んでいる。八戸酒造専務の駒井秀介さんから「八戸を知ってもらいたい」と「ラブコール」を受け、初めて八戸を訪れた。

　当日は、駒井さんの案内で蕪島や葦毛崎展望台などの観光地を見学した後、同社の酒蔵を訪問。日本酒「陸奥八仙」の製造現場を見学し、「レンガ蔵」内のイベントスペースで酒を試飲した。夜は八戸市中心街の飲食店で刺し身と地酒を味わった。

　「八戸は海産物がおいしく、ついお酒を飲んでしまう町という印象。酒蔵に来たことで、今後はエピソードを交えて酒を紹介できる」と高野さん。駒井さんは「八戸を気に入ってもらえてうれしい。高野さんの友人や、ファン、同世代の人に八戸の魅力を発信してもらえたら。夏に行う『蔵まつり』などのイベントにも来てもらいたい」と話す。

　今後について、高野さんは「日本酒業界を盛り上げたい。酒蔵とコラボしたり、業界を交えて楽しいことをしたりしていきたい。いずれ八戸酒造にもオファーを出したい」と話す。